お母さん(小2男子)
ちひろ先生
お母さん(小2男子)
ちひろ先生
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小2男子お母さんのお悩み(整理整頓の必要性について)
- 片づけが苦手で整理整頓が全くできない
- 部屋が汚いので学習にも集中できていない
整理整頓が苦手、片付けが嫌いといった子どもはたくさんいます。片付けが大好きなんていう子どもはそう多くはいませんからね。
大人でも片付けが苦手、整理整頓ができない人はたくさんいます。会社の机の周りが書類でいっぱいになっている人も珍しくありません。
だからといって、このまま放置しているのは良くありません。整理整頓ができていないと学習に集中できない、勉強のやる気が起きないといったことに繋がってしまうからです。
子どもに片づけるように言う時に大切なことがあります。
言ってはいけない、言ってしまうと逆効果になってしまうのが、例えば、「片付けが終わるまではおやつはあげないよ。」とか「整理整頓できるまでは夕飯は食べさせないからね。」というような言い方です。
叱ってしまうことは一番良くありません。
こんな風に言われて、その場は強制的にやるかもしれませんが長続きしません。
それよりも、「整理整頓する、部屋をきれいにするとこんな良いことがあるんだよ。」と整理整頓や片付けの必要性を伝える方が効果はあります。
部屋をきれいにする・机の周りをきれいにすると、例えば、「とても気持ちがいい、物が無くならない、置いてある物の場所がすぐわかる、勉強に集中できる、いろんなことにやる気がでてくる、だから成績だってもっと良くなる」などという言葉で子どもに必要性を教えてあげることが大切です。
これを、日頃から分かりやすく優しく伝えてあげることの方が叱るよりも子どもに良い影響を与えます。
そして、片付けが終わったらたくさん褒めてあげましょう。褒められると子どもは嬉しくてまた片付けしようと思います。
子どもが整理整頓できる(片付けられる)効果的なサポート方法
初めは親御さんが一緒に手伝ってあげましょう
最初のうちは親御さん(お母さん)が片付けの仕方を教えながら一緒に手伝ってあげると、片付けが苦手な子どもでもやり方がわかって頑張れます。
子どもは、お母さんと一緒に整理整頓できると心強かったり、嬉しかったりするものです。
また、最初からいきなり子ども一人でやらせようとすると、子どもは重荷になってしまう場合があります。
一緒に片付ける時に大切なことは、あまり細かく言いすぎたり、注意しすぎたりしないことです。
子どもは、あまり細かく整理しすぎるとかえって分かりにくくなってしまったり、片付けが嫌になってしまいます。
定期的に片付けの時間(「お片付けタイム」)を設けましょう
整理整頓ができない子どもは、自分からすすんで片づけるのが難しいため、親御さんが片付けのきっかけを作ってあげることも良い方法です。
例えば、火曜日の〇時、金曜日の〇時、日曜日の〇時~などとお片付けタイムを決めて片付けを習慣化すると良いですね。
でも、このように曜日や時間の設定をして上手くいかないようなら、遊びや勉強をした後にその都度お片付けタイムを必ず設けて片付けの習慣をつけるように促すなども方法の一つです。
お子さんの様子をみながら設定してみて下さい。
棚やタンスに片付ける物の場所がわかるように、絵や文字のマークをつけてみましょう
片付けが苦手な子どもは、どこに何をしまったら良いか分からなくなってしまうことがよくあります。
子どもが分からなくなっても大丈夫なように、棚やタンス、整理箱などに、しまう物・片付ける物のイラストや名称を文字で記入したものを貼ってあげると整理整頓しやすくなります。
例えば、上の服、下の服、下着、くつ下などをイラストや文字で書いて貼ってあげましょう。
整理済みの状態の片付けのお手本の写真やイラストを貼っておきましょう
いざ片付けを始めて、衣類などをしまおうとしてもどんな風に入れるのか分からなくて手が止まってしまう子どももいます。
そうならないように、事前に片付けが終わった状態の写真などを見やすいところに貼っておいて、その写真を見ながら整理整頓できるようにしてあげて下さい。
一度手が止まってしまうと、片付けが嫌になってしまいそのままやめてしまうことがあります。
引き出しの中はしまう物を整理できるように仕切りをつけましょう
机の中に鉛筆や消しゴム、定規などの文房具を入れる時に、仕切りがないと机の中がぐちゃぐちゃになってしまいます。
すっきりと整理するために、引き出しの中に仕切りを付けてあげたり、収納トレイを入れてあげたりするときれいに整頓できます。
この仕切りや収納トレイにも、しまう場所のそれぞれに「えんぴつ」、「けしゴム」、「のり」などと記入してあげて下さい。
片付けはできるだけ短時間で済ませましょう
子どもは片付けの時間が長すぎると集中できなくなります。15分前後がおすすめです。
言い換えると、「片付けは短時間で済ませられる分量にする」ことが大切です。
集中すれば短時間で済ますことができ、その後やりたいことがすぐできることを教えてあげて下さい。
最初のうちなど片付けの量が多いときは、数回に分けて行いましょう。
「今日はここまでにしようね。」と言って片付けを始めれば、子どもも見通しが立つので頑張ろうとやる気もでます。
整理整頓が終わったら必ず褒めてあげましょう
片付けが終わったら必ず褒めてあげましょう。できるだけ良いところを見つけて、具体的に褒めてあげて下さい。
「やればできるじゃーん!」、「とってもきれいになったね。」、「上手に片付けできたね。」、「よく頑張った、偉かったね。」などと言いながらたくさん褒めてあげて下さい。
褒めてあげることにより、また次もすすんで片付けをしようとするきっかけにもなります。
子どもがスムーズに片付けられる効果的なサポート方法まとめ
最後に、親御さんにしてほしい片付けの効果的なサポート方法をまとめました。再度ご確認下さい。
- 最初のうちは親御さんが子どもと一緒に片付けてあげる(お手本をみせる)。
- 「お片付けタイム」を設ける。
- 棚やタンスにしまう物の場所がわかるようにマークを貼る。
- 整理済みの状態のお手本の写真やイラストを貼ってあげる。
- 引き出しの中に仕切りを付けたり、収納トレイを入れてあげる。
- 片付けはできるだけ短時間で済ませる。
- 整理整頓が終わったら必ずたくさん褒める。
親御さんがサポートしてあげても整理整頓が全くできなかったら【ADHD】?
ちひろ先生
今回ご説明した「親御さんの片付けの効果的なサポート」を実践しても、それでも整理整頓ができない場合は発達障害(ADHDなど)の可能性があることも考えられます。
ご不安やお悩みを抱えていらっしゃるなら、お住まいの都道府県・指定都市の発達障害者支援センターや専門の医療機関などに相談することができます。
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