ちひろ先生
家庭訪問は、親御さんにとって子供のことを相談できたり、悩みを聞いてもらったりできる良い場になります。
また、学校の授業の進捗や学校行事など知りたい話を聞ける機会でもあります。
学校との繋がりを保てるという意味でも、家庭訪問は大切ですね。
家庭訪問を嫌がる不登校の子供
不登校の児童生徒のほとんどは、担任の先生の家庭訪問を嫌がります。
家庭訪問を嫌がる子供は、不登校の子供に限ったことではなく、一般的に嫌がる子供は多いですね。
学校のことを思い出したくない不登校の子供にとっては、家庭訪問と聞いただけで逃げ出したくなる子供もいます。
この家庭訪問がきっかけになって、少しずつ学校に通えるようになるなど良い方向に進むことがあります。
でも、家庭訪問によってますます学校に行きたくなくなったり、情緒不安定になってしまい家庭内で暴れたりするなど悪い方向に進むこともあります。
家庭訪問で注意すること(親御さんの対応)
ちひろ先生
担任の家庭訪問の際の親の対応の仕方や注意点
- 子供が嫌がる場合は無理に同席させない。
- 子供を批判することは言わない。
- 子供は同席しない時、耳をすまして聞いている。
- 授業の様子や学校行事、子供の良いところを中心に話し合う。
- 事前に相談したいことや聞きたいことをメモしておく。
- メモを取りながら聞く。
- 長時間話し続けないようにポイントを絞る。
家庭訪問をどうしても嫌がる子供に、無理強いして同席させても良い方向に進まないことが多いです。
このような場合、ますます学校に行くのが嫌になってしまうことがあります。
どうしても、子供が家庭訪問を嫌がるなら無理に同席させる必要はなく、先生と親御さんだけの話し合いにしても意味のある機会となります。
家庭訪問は、担任の先生や学校との関係を維持する重要な場です。
家庭訪問中は、子供にはあまり聞かれたくないことも相談できますが、子供は自分の部屋で耳をすまして聞いていることがよくあるので、子供を批判するような言い方は避けるべきです。
不登校の子供は、自分が担任にどのように評価されているか、周囲にどのように思われているかを特に気にしています。
話の内容は、学校の授業のことや課題、学校行事などについて確認したり、子供の様子(良いところを中心に)を聞いてもらいましょう。
また、先生も忙しい合間に訪問してくれています。
そのため、長時間話し続けないように、事前に相談したい内容や確認しておきたいことをノートにメモしておくことをおすすめします。
そうすれば短い時間で済ませることができるので、次の家庭訪問にも繋がりやすくなり、また子供のストレスも軽減できます。
面談中は、このノートを確認しメモを取りながら聞くことができます。
メモは子供の対策のためですが、他にも万が一何かトラブルに繋がるようなことになっても、メモを残しておけば証拠として役立つことがあります。
担任の先生が家庭訪問してくれない場合
ちひろ先生
学校の先生が忙しいのは事実です。
その理由として、教師の数の不足、授業の準備、プリントやテストの作成や採点、部活動やクラブ活動の顧問、学校行事の運営、研修の参加、会議や教師同士の付き合いなど忙しく、残業時間が多かったり、中には休日労働をしている教師もいます。
担任が忙しそうだと、家庭訪問の希望を伝えることが何だか悪く感じてしまうことがあると思います。
それでも、電話などで伝えてもなかなか家庭訪問してくれない場合は、親御さんには一度学校に行くことをおすすめします。
学校に行けば担任と話ができます。
その時に、家庭訪問の希望を伝えれば日時を決めることもできます。
また、授業で使われたプリントなど必要なものを受け取ることも可能です。
たとえ先生が忙しそうでも、親御さんの希望ははっきりと伝えましょう。
家庭訪問後、次の家庭訪問の日時をしっかりと約束すると、家庭訪問してくれないという事態を防ぐことに繋がります。
担任が家庭訪問をしてくれないからといって、いきなり学校の校長や教頭などにクレームの電話を入れてしまうと、かえって担任との関係が悪くなってしまい、必要な情報が入ってこなくなるケースもみられるため注意が必要です。
親御さんが担任と良い関係を築くことが、不登校をやめるきっかけになることがあります。
担任や学校との関係を上手に維持することが大切です。
まとめ(家庭訪問の大切さ)
ちひろ先生
もし、家庭訪問の機会を失ったり、思うように進まない場合は、スクールカウンセラーに相談することも一つの方法です。
学校と関係を保つことによって、子供の将来に影響を与える大切な情報や必要な情報を常に入手することができます。
定期的に連携を取らなければ、子供が参加したかった学校行事や進路説明会など将来に影響を与える場に出席できなくなることもあります。
決して受け身にはならず、親御さんの方からも担任や学校に働きかけましょう。
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