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宿題に集中できない小学生の改善方法!子供の集中力を上げる工夫や取り組み【発達障害】。

宿題に集中できない子どもの改善方法

こんにちは。小3の息子が宿題に集中して取り組めないことに悩んでいます。少しやると飽きてしまって、例えば、簡単な漢字のプリント1枚でも最後まで集中力が続かないんです。

お母さん(小3男子)

ちひろ先生

こんにちは。お子さん、宿題が集中して取り組めないのですね。集中が持続できない子どもはたくさんいます。周囲の環境が原因で集中できなかったりすることもあります。机の周りとかはどんな感じですか?
確かに机の周りは、好きなおもちゃやなど勉強に関係ないものが置いてありますね。

お母さん(小3男子)

ちひろ先生

周りの環境だけが原因ではなく、宿題に集中できないお子さんの原因は他にもいくつか考えられます。これから、お子さんが集中して宿題に取り組める方法をご紹介しますね。

小3男子お母さんのお悩み~子どもが宿題に最後まで集中して取り組めない主な原因

小3男子お母さんのお悩み
子どもが最後まで集中して宿題ができない。

  • 宿題に取り組む際に集中が持続しない
  • 今取り掛かっている宿題が終わらないうちに何か別のことをやろうとする

宿題に集中して取り組めない子どもはたくさんいます。

集中力が持続できない原因として、まず一番に考えられるのは机の周りや部屋の中が宿題に集中できる環境になっていないことです。

私は、お子さんの相談事で御宅に訪問する機会がありますが、勉強に集中できない・勉強が嫌い・学習の習慣がついていないといった子どもの部屋の特徴として、落ち着いて勉強できる環境になっていないことが挙げられます。

机の上には、好きなフィギュア(人形)やカード、マンガ、ゲームなどが置いてあったり、部屋の中はランドセルから出しっぱなしの教科書やノートが散らかっていたり、兄弟が同じ部屋で遊んでいたりなど誰でも宿題を集中してやるのは難しい環境になっています。

学習の習慣がついていない子どもたちは、部屋が汚い・片付けられていないケースがとても多いです。

他に考えられる原因としては、子どもが宿題をする必要性を感じていないこともあります。このような場合は、小さな目標などで良いので、具体的な目標や目的を子どもと一緒に設定しながら宿題の必要性を教えてあげることが大切です。

また、苦手な教科や苦手な箇所がでてきたために分からなくて宿題ができていない場合や、学校生活・家庭生活の中で何か悩みがあって宿題に集中できないことなども考えられます。

これらの場合は、日頃から子どもの様子をみてあげて、声をかけたり、ゆっくりと話し合って子どもの気持ちを聞いてみる機会を増やすことが必要です。

子どもが宿題(学習)に集中して取り組めるようにする効果的なサポート方法

机の上や部屋の中を片付けて宿題に集中できる環境を作る

宿題に集中できない子どもや勉強する習慣がついていない子どもは、身の周りの整理整頓や片付けが苦手な場合が多いです。

部屋が汚れていたり、机の上に勉強に集中できないものが置いてあっては集中して宿題をこなすことができません。

この場合、宿題に取り掛かる前に「片付けをしてから始めようね。」などとお子さんに伝えてみて下さい。

特に、机の上には学習の集中を阻害するものは置かないようにしましょう。

机の上に好きなフィギュアやカードが置いてあればすぐに遊びたくなります。また、マンガが並べてあればすぐに読みたくなってしまいます。

机の周りや部屋の中を整理整頓することで、すっきりと気持ちよく宿題に取り掛かれるようになります。

整理整頓(片付け)が苦手な子どものサポート方法についてはこのサイト内で具体的にご紹介しています。こちら👇をご覧下さい。

子どもの整理整頓勉強習慣をつけるために整理整頓が大切!片付けが苦手な子どもの改善方法【発達障害】。

また、部屋の中で兄弟が遊んでいるケースも見られます。

子どもに限らず大人でも、周囲の音がうるさいと勉強や仕事に集中できない人はたくさんいます。

この場合、親御さんが兄弟を別室に移して少し静かにするように伝えたり、テレビの音を小さくしたりして、落ち着いて学習できる環境を作ってください。

音に敏感な子どももいます。部屋の片付けと同時に、できるだけ周囲の雑音も消してあげると宿題に集中しやすくなります。

好きな教科の宿題から始める

好き・得意な教科と嫌い・苦手な教科の宿題があったら、まず最初に好き・得意な教科の宿題から始めさせるのが宿題に集中させる方法の一つです。

好きな教科から始めると、集中しやすくリズムよく宿題ができます。いきなり嫌いな教科を始めてしまうと、手が止まってしまうことがあり、集中して最後まで取り組むことができなくなることもあります。

そうすると、好きな教科の宿題もやらなくなってしまいます。

「好き・得意な教科⇒嫌い・苦手な教科」の順で勉強することによって、嫌いな教科の宿題も気分的に取り掛かりやすくなる効果があります。

ここで大切なのは、嫌いな教科の取り組み方です。

嫌いな教科になってしまったのは、ほとんどの場合、分からない箇所が増えてきてテストで良い点数が取れなくなってしまったことが原因です。

お子さんがどの教科のどこにつまずいているか、親御さんがお子さんと一緒にみてあげていただきたいです。

つまずきの原因が解決できて問題が解けるようになると、嫌いな教科もだんだん好きになってきます。そして、その教科の宿題にも集中できるようになります。

教科の中で、算数が嫌いになってしまった場合は特に注意が必要です。算数は積み重ねの学習が大切な教科だからです。

前の箇所で習ったところ、前の学年で学習したところができていないと、どんどん分からなくなってしまいます。

算数の勉強方法(計算問題や文章問題の苦手を克服する方法)については、このサイト内で詳しくご案内しています。こちら👇をご覧下さい。

計算ミスが多いを改善する方法(発達障害)小学生の勉強法お悩み。計算ミスが多いを改善する・減らすおすすめの方法【発達障害】。 母親と娘小学生の算数文章問題の苦手を克服するおすすめの方法。勉強法お悩み解決【発達障害】。

宿題は一度にたくさんやらず、途中で小休止を入れる

好きな教科の宿題は集中して一気にできても、嫌いな教科の宿題はなかなかすすまないものです。

嫌いな教科については、無理に頑張り続けると逆効果になってしまうこともあります。

嫌いな教科や難しくてすすめにくい宿題の場合は、少しやったら、少し休憩を入れるというサイクルで宿題をすることも効果的な方法です。

「少しやったら、少し休憩を入れる」を子どもに分かりやすくするために、タイマーなどを活用して時間を計りながら宿題をさせたり、まずここまでやろうと線を引いて小さなゴールをその都度設定しながら取り組ませる方法があります。

また、お子さんにとって難しい宿題がでたら、親御さんが部分的にサポートしてあげると集中して取り組みやすくなります。

宿題ができたらたくさん褒める

お子さんが宿題を終わらせたら、すぐにたくさん褒めてあげましょう。

褒められると子どもは嬉しくなって次も頑張ろうと思います。褒めることはとても大切なことです。

宿題を少しずつ区切ってやった場合でも、区切った目標まで終わったらその都度褒めてあげて下さい。

やってはいけないことは、集中して宿題ができていないことを叱ったり、怒ったりすることです。怒ったり叱ったりすると宿題嫌いになってしまう可能性もあります。

宿題が集中してやれていないからといって、長時間、無理矢理机に向かわせるといったこともさせてはいけません。

これでは反って逆効果です。ますます宿題に集中できなくなります。

子どもの様子を見ながら声を掛けたり話し合ったりする

これまでご紹介した効果的なサポート方法をやってみても宿題に集中できていない様子なら、他に何が原因かをお子さんと話し合って確認してみて下さい(上手く聞き出してみて下さい)。

学校生活に悩みがある場合は、学校の先生に相談したり、学校以外の相談機関に相談してみることも一つです。

家庭生活に悩みがある(他の習い事が大変など)場合は家庭で話し合い、できるだけ早めに悩みの原因を取り除いてあげることが大切です。

子どもが宿題に集中して取り組める効果的なサポート方法まとめ

最後に、子どもが宿題・学習に集中して取り組める効果的なサポート方法をまとめました。再度ご確認下さい。

子どもが宿題・学習に集中して取り組める効果的なサポート方法
  1. 机の上や部屋の中を片付けて宿題に集中できる環境を作る(片付けだけでなく雑音もできるだけ取り除く)。
  2. 好き・得意な教科の宿題から始める(好きな教科⇒嫌いな教科の順番で)。
  3. 集中できない宿題(嫌いな教科・難しい宿題)の場合、一度にたくさんやらずに途中で小休止を入れる。
  4. 宿題ができたらたくさん褒める。
  5. 子どもの様子をみながら声を掛けたり話し合ったりする。

宿題に集中するための効果的なサポート方法を試しても集中して宿題ができなかったら【ADHD】?

ちひろ先生

これまでご紹介した方法で徹底して効果的なサポート方法を試したのに、それでも集中して宿題に取り組めない場合、もしかしたらADHDなどの可能性(傾向が強いこと)も考えられますね。
ADHD(注意欠陥多動性障害、注意欠如多動症)とは?
ADHDとは、発達障害の中の一つの種類のことで、「不注意」、「多動性」、「衝動性」の3つの特徴があります。これらの特徴は自分自身でうまくコントロールできず、そのことで周囲に理解されないことがあります。

今回ご説明した「宿題(学習)に集中して取り組むための効果的なサポート方法」を実践しても、それでも上手くいかない場合は発達障害(ADHDなど)の可能性があることも考えられます。

ご不安やお悩みを抱えていらっしゃるなら、お住まいの都道府県・指定都市の発達障害者支援センターや専門の医療機関などに相談することができます。

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