お母さん(小3男子)
ちひろ先生
お母さん(小3男子)
ちひろ先生
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小3男子のお母さんのお悩み「計算ミスを減らしたい。」
息子の計算ミスを減らしたい。
- 何度も同じような計算ミスをする
- 足し算、引き算、掛け算などどの問題も全体的に間違えている
計算ミスはどのお子さんにもあります。誰でも計算間違いはありますので、気にしすぎるのはあまり良くありません。
ただ、何度も同じ間違いを繰り返すというのは心配ですよね。
まず最初に確認したいのは、お子さんがミスした原因を自分なり(お子さんなり)に分かっているかということです。
ただ単に〇だった×だったで終わってしまっては次も同じミスを繰り返してしまいますので。
お母さんがお子さんと一緒に(横に座って)、計算過程から答えを出すまで見てあげて下さい。
もし計算過程に間違いがあるならなぜこの方法で計算したか、単純に+、-等の見間違いか、答えを書き間違えたのかなどミスの原因を把握する必要がありますね。
ミスの原因を把握したら一緒にもう一ど解き直してみて下さい。
「できたら必ず褒める」これがとても大切です(計算ミスを繰り返しても怒ったり叱ったりはかえって逆効果です。勉強が嫌いになってしまう可能性があります)。
この取り組みを根気よく続けてみて下さい。
それでもミスが直らない時は、前の学年の学習した範囲の理解が不足していることも考えられます。
その場合は、2年生のところ、場合によっては1年生のところを復習してどこでつまずいているか早めに確認した方が良いですね。
計算ミスをすることは単純なミスではなく、前の学年の学習範囲の理解不足もよくあることです。
1~2学年前に戻って解き直すことによって、計算間違い・ミスがほとんどなくなるお子さんもいます。
それでも計算ミスが続くようなら、これからご紹介する方法を試してみて下さい。
数の概念・数字の基本を理解させる(おはじき、ブロックを使う)
特に小学校低学年の子どもたちの中には、まだまだ数の概念(数字の基本)がよく分からないというお子さんもみられます。
そのような場合は、おはじきやブロックなどを使ってお子さんの目にみえる形で説明してあげる方法をとっていただきたいです。
例えば、「10-7」という問題なら「おはじきが10個あってそこから7個引くと3個になるよね」といったようにお子さんの前でやってあげて下さい。
九九は意味も分からず機械的に暗記している可能性があります。「5×3」なら、「5個のおはじきのグループが3つあるよね、だから15個になるんだよ」という感じで説明してあげて下さい。
おはじきやブロックを使って目の前で足したり、引いたり、掛けたりして教えてあげると徐々に数の概念が分かってきます。
ゆっくり落ち着いて計算させる
小学校の先生の中には、授業の中で計算のスピードを競わせる教え方をする先生もいます。
これはこれで悪いことではありませんが、計算が苦手な子どもだと慌てたり焦ってしまってミスしてしまうこともよくあります。
その習慣が身についてしまうと、計算する時にはいつも何か焦りながら解いてしまう癖がついてしまいます。
ご家庭では「計算はゆっくり落ち着いて解こうね」などと優しく声を掛けてあげて下さい。
優しい声掛けによって徐々にミスが少なくなってきたら、何度も繰り返し解くことで少しずつスピードは速くなってきます。
早さは意識せず正確に解けるようすることが大切ですね。
なるべく大きな文字の余白の多い問題集、大きめのノートを使用して勉強する
ミスが多いお子さんは、+、-、×、÷を見間違えたり、数字を見間違えたりしてしまうケースもよくあります。
ミスを減らすためには、なるべく大きな数字で書かれた問題集を使って学習させることも大切です。大きな文字で書かれていると小さな文字の問題よりも見間違えは少なくできます。
また、大きめの数字を書けるように余白の多い問題集や大きめのノートを使って勉強することもおすすめします。
少し大きめの数字を書かせながら、ゆっくり落ち着いて解いていく方法も試してみて下さい。
ごちゃごちゃと小さな数字を書きながら計算すると、途中で見にくくて分からなくなってしまいミスにつながることもあります。
自分の書いた数字が見にくくて間違えてしまってはいけません。
大きめの分かりやすい数字を書いて計算していけばミスを減らすことができます。
九九を再度確認しましょう
九九は小学校2年生で学習する範囲です。
九九は今後すべての計算の基礎になる大切なところです。九九ができていなければ割り算も解けなくなります。
お子さんがすべての段を正確に言えるか確認して下さい。次に、なぜその答えになるかその理由を分かっているか確認して下さい。
例えば、「5×6(ごろく)は?30だよね。なぜ30なの?5のかたまりが全部で6つあるからだよね。だから全部で30になるよね」といった感じです。
理解が不十分なら、先ほどのおはじきやブロックを使って教えてあげると良いですね。
九九の理解がまだ不十分であれば、九九表を机の上に置いて確認しながら計算することも良い方法です。覚えていないことに焦らず、その都度確認しながらすすめましょう。
間違えた問題は必ず復習・何度も繰り返し解く
間違えた問題をそのままにしていては次に解いた時にまた同じミスをします。
ミスした問題は、その理由をお子さんと一緒に確認してから必ず復習させましょう。
計算は繰り返し繰り返し解くことによって、少しずつ正確に早く解けるようになります。
間違えたら復習する。そして、毎日コツコツと繰り返し解くことが計算ミスを減らす近道です。
計算ミスを減らすおすすめの方法まとめ
ちひろ先生
子どもでも大人でも誰でも計算ミスはあります。そのことは忘れずに接してあげて下さい。
できたらすぐに大袈裟に褒めてあげる、間違えたら原因を一緒に確認する、決して叱ったり怒ったりしないようにしましょう。
叱ったり怒ったりしても計算ミスは改善されません。計算ミスが直らないだけでなく勉強が嫌いになってしまうこともあります。
- 子どもに計算ミスの原因を把握させる。
- 過去の学習範囲の理解が不十分なら1~2学年前の範囲を復習する。
- 数の概念や数字の基本を理解させる(おはじきやブロックを使う)
- ゆっくり落ち着いて計算させる。
- なるべく大きな数字で書かれた問題集、余白の多い問題集や大き目のノートを使う。
- 九九を再度確認する。なぜその答えになるか理解させる。
- 間違えたら必ず復習する。計算は何度も繰り返し解く・練習することが大切。
①、②を最初に確認してから、④~⑦の方法で勉強してみて下さい。
それでも計算ミスが減らなかったら(改善されなかったら)【学習障害(LD)?】
ちひろ先生
ご不安やお悩みを抱えていらっしゃるなら、お住まいの都道府県・指定都市の発達障害者支援センターや専門の医療機関などに相談することができます。
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