ちひろ先生
不登校の子供が勉強嫌いな理由は、そもそも勉強が遅れはじめ、学校の授業についていけなくなったことがきっかけで不登校になってしまう子供の割合が高いからです。
不登校の子供が、ただ単に「勉強をしたくない」のか、それとも「勉強がしたくてもできない」のか見定めることが大切です。
Contents
はじめに(勉強がしたくてもできない不登校の子供)
ちひろ先生
不登校の子供が、「単に勉強したくない」のか「勉強がしたくてもできない」のか、どちらのケースに当てはまるのかを見定めて対応することが必要です。
どちらのケースでも大切なことは、勉強しなさいと注意したり、無理に勉強をさせようとはしないことです。
勉強を無理強いすると、子供はますます勉強をしたくなくなります。
そればかりか、親御さんとの関係も悪くなってしまう可能性もあります。
この場合、子供が少しでもやる気がでるように、勉強する意欲が出るように働きかけてることが必要になります。
不登校の子供は、小学生でも年々増えていますが、中学生になるとその数は一気に激増します。
それは、小学生のうちは何とかこなしていても、中学校に上がると勉強はどんどん難しくなっていくからです。
ここで、自分は(マイナスの考え方で)周りと比べて勉強ができないと感じてしまうと、勉強する意欲が出なくなってしまいます。
そうなると勉強しなくなるので、成績は悪化していきます。
そして、勉強がますます嫌いになっていくという悪循環に陥るのです。
学校は、基本的に勉強する場なので、勉強が嫌いになれば学校そのものが嫌いになってしまう可能性が高く、学校に行くことに苦痛を覚えるようになります。
勉強を単にしたくない不登校の子供の対応方法
ちひろ先生
何を話し合うのかというと、子供が勉強に興味を持てるような目標についてです。
将来なりたい職業、やってみたいことももちろん良いのですが、今回の場合は、目先の目標について話し合ってみることが大切です。
例えば、不登校の子供が中学生なら進学したい高校、子供が高校生なら進学したい大学などについての目標を持たせることです。
進学したい高校などが見つからなければ、例えば友達と一緒に頑張ってみたい、あの友達(ライバル)には負けたくないなどの友達を基準に目標を持つこともできます。
また、学校の教師(担任)や周囲のお世話になっている人たちの期待に応えたいという目標でも良いでしょう。
周りと比較してみる(プラスの考え方で)ということも良い方向に進むきっかけになります。
注意しなければいけないのは、周りと比べてお子さんを注意したり、叱ったり、また、嘆いたりしないことです。
勉強に対して前向きになれるように、進学先や友達などの話題から目標を話し合ってみましょう。
目標を持てるようになったら、次に親御さんにやっていただきたいのは、子供が楽しく勉強できる環境を作ってあげることです(このことについては後ほどご紹介ます)。
勉強をしたくてもできない不登校の子供の対応方法
ちひろ先生
理由は様々です。例えば、次のような理由(つまずき)が挙げられます。
- テストで良い点数が取れない(成績が悪い)
- 極端に苦手な教科がある
- 分からない箇所が多くて勉強がすすまない
- 自分がどの教科のどの分野が理解できていないかが分からない
- 何から始めて良いか勉強の仕方が分からない
子供が自分からすすんで勉強できるように、これらのつまずきを一つ一つ確認しながら取り除いていく必要があります。
ここで、親御さんにはお子さんの状況を確認してみていただきたいです。
教科ごとに確認し、子供がどの単元につまずいているか、場合によっては前の学年、小学校の学習内容だったりする場合もあります。
つまずいている箇所を把握することが、勉強を頑張ろうというきっかけにもなります。
でも、親御さんに確認していただきたいと言っても、親御さんも家事や仕事が忙しく、また、教育関係者や子供の学習のプロでもなければ簡単なことではありません。
子供が反抗期のケースでは親子の会話や一緒の作業は難しくなります。
親御さんの対応が難しければ、学校の教師やスクールカウンセラーなどの専門家に相談してみることも一つに方法です。
また、不登校の子供が抱えるこれらのつまずきを解消できて、楽しく勉強が継続できる仕組みを兼ね備えた勉強方法もあります(このことについては後ほどご紹介ます)。
一番良いのは、その環境を用意してあげることができれば問題の解決は早くなります。
勉強ができない不登校の児童生徒の対応方法
ここまで、パターン別にそれぞれの対応方法についてみてきました。
次にみていきたいのは、勉強を単にしたくない子供、勉強をしたくてもできない子供のどちらにも共通する大切な対応方法についてです。
それでは以下をご覧ください。
勉強ができない不登校の子供の対応方法
- 良いところを褒める(決して叱らない)
- できることを増やしていく
- 楽しく勉強できる環境を整える
ちひろ先生
人として、勉強よりも大切なことはいくつもあります。そして、子供には誰でも必ず良いところがあります。
そこを褒めることです。
例えば、集中できる趣味がある、読書が好き、イラストを上手に描ける、手伝いをしてくれたなどです。
何か良いところを見つけて褒めることで、子供は自信を持てるようになります。
その自信から、できることが増えていき、勉強にも気持ちが向いていきます。
勉強ができないからと言って、できないところから無理にやろうとせず、好きな教科を中心に勉強することも一つの方法です。
得意な教科のできる箇所から始めて、少しずつできる範囲を増やしていくことが勉強を継続して取り組むきっかけになります。
そしてあとは、楽しく勉強できる環境が整っていけば少しずつ苦手から得意に変わり、嫌いな勉強が好きに変わっていきます。
不登校の児童生徒におすすめの勉強方法
不登校の子供の特徴
不登校の子供には、よくみられる特徴があります。
その特徴を把握してから、勉強環境を整えることが大切です。
子供の特徴を掴んで、子供の特性に合った勉強の仕方をすべきです。
もしも、子供の特徴に合わない勉強方法で学習したら、かえって逆効果になることがあります。
不登校の子供によくみられる特徴
- 基礎的な知識が不十分
- どの教科、どの分野につまずいているか分からない
- 勉強が苦手・嫌い
- 集中力が続かない
- テストに恐怖感がある
教科書に準拠した内容で勉強する
不登校の子供は、欠席が多くなるため、授業が受けられず勉強の基礎ができていないことがよくあります。
勉強の基礎ができていないままでは、新しいことを理解することは難しくなります。
学年が進むごとに学ぶことも増え、内容もどんどん難しくなります。
このような場合に大切なことは、教科書の内容に沿った勉強をすることです。
例えば中学生の場合、学校の授業や勉強、定期テスト、公立高校の試験など全て教科書に沿った内容になります。
教科書に沿った内容で勉強すれば、基礎から応用力まで身に付けることができます。
「無学年方式」を採用した教材で勉強する
不登校の生徒は、長期の間ずっと休んでいる子供もいます。
当然、子供によって分からない箇所は一人一人異なります。
不登校の生徒で向かない勉強方法は、「学年方式」の勉強です。
例えば一般的に、学校や塾などの指導がこれに当たります。
中学1年生なら中学1年生だけの勉強、中学3年生なら中学3年生の範囲だけを勉強することです。
中学校で不登校になってしまった生徒は、小学校でも休みがちだったり、不登校だったケースがよくあります。
中学校の勉強は、小学校の勉強が土台になります。
また、数学や英語は積み重ねが必要な教科なので、前の範囲が理解できていないと新しく学ぶ範囲はほぼできなくなります。
不登校の生徒にピッタリの勉強方法は、「無学年方式」を採用した教材で勉強することです。
これなら、不登校の中学生が前の学年の内容、教科によっては小学校で学ぶべき内容まで遡って学習できます。
分からないところが少しずつ分かるようになると、勉強が楽しくなってきます。
そうなると、新しく学ぶ分野も理解できるようになります。
様々な感覚を使って学べる教材で勉強する
どんな子供でも、学校の授業などで教わっていないことを自分からすすんで教科書を読んで、問題集を解いて理解することはとても苦しいことです。
これでは、勉強することが辛くなって、続けることはできなくなります。すぐに集中できなくなります。
自分で黙々と教科書を読み進めることは、不登校の生徒には全く向かないからです。
それよりも、耳で聞いて、目で見て、読んで、書いて、時には話してみるなど、様々な感覚を使った勉強方法なら理解も早く、集中して取り組むことができます。
不登校の生徒には、「タブレット学習」がおすすめです。
タブレット学習なら、すべての感覚を使って、分かりやすく勉強できるので、どんどん理解していくことができるからです。
理解できれば、勉強が好きになる⇒また勉強する⇒ますます理解できる⇒勉強がますます好きになるというサイクルに変わります。
楽しんで勉強できる教材を使う
楽しんで勉強できる教材で学習できれば、集中して勉強できます。
勉強も継続することができます。
子供は、基本的にゲームが好きです。ゲームなら時間を忘れて、ずっと没頭します。
もしも、ゲームのような感覚で楽しく勉強できる教材があったらいかがでしょうか。
ゲーム感覚で勉強できるなら、勉強が苦手な子供でも楽しんで取り組めますよね。
「タブレット学習」であれば、いろんなキャラクターがでてきて音声や動画で教えてくれます。
動画を見て、音声を聞いて、声に出したり、タブレットに直接書き込んだりしながら学習します。
タブレット教材なら、集中力がない子供でも、時が経つのを忘れて取り組めるのです。
理解に合わせて自動で反復継続できる教材を使う
子供は、自分のレベルより高すぎる内容や逆に自分のレベルには合わない簡単すぎるところを勉強していても、すぐに飽きてしまいます。
自分の理解に合わせて何度も反復継続でいる教材であれば、勉強が続きます。実力も確実についていきます。
不登校の生徒が勉強が嫌いになってしまうのは、「自分がどの教科のどの分野・項目が理解できていないかが分からない」という特徴があります。
自分がどの箇所が分からないかを示してくれて、自分のレベルに合わせて教えてくれる教材であれば、分からない箇所を次々に減らしていくことができます。
そして、新しい箇所がどんどん理解できるから、勉強がますます好きになります。
定期テスト対策ができる教材を使う
不登校の子供は、極端にテストを嫌がる傾向があります。
一般的に、テストが嫌いな子供が多いですが、不登校の生徒は特にテストが嫌い、時には恐怖すら感じる子供もいます。
「定期テスト」は、中学校に入って不登校の生徒が激増する原因の一つでもあります。
このように、テストに恐怖を感じるのは、定期的にテストのための訓練や練習をしていないことが原因の一つです。
こんな時には、自分の学校の教科書に合った定期テスト対策ができる教材で訓練できれば、テストの恐怖や心配はなくなります。
定期テスト対策がしっかりできる教材で学習すれば、テストにも自信が持てるようになり、不登校を止められるきっかけにもなります。
これまでご紹介した、「不登校の子供におすすめの勉強方法」の全てを満たしている教材があります。
その教材とは、当サイトで不登校の生徒に最もおすすめしているタブレット通信教育「すらら」です。
なぜ、「すらら」が不登校の生徒におすすめか、当サイトで詳しくご説明しています。
まとめ
ちひろ先生
不登校の子供を抱える親御さんの心配や悩み、ストレスは相当なものです。
そのため、子供に勉強している様子が見られなければ、ついつい叱ってしまったり、小言を言いたくなる気持ちは分かります。
でも、良いことは一つもありません。
それよりも、勉強を無理強いしない、子供の気持ちを尊重することが大切です。
楽しく勉強する環境を整えることができれば、自分からすすんで勉強するようになります。
そうなれば、きっと親御さんやお子さんが抱える悩みが次々に解決していくことでしょう。
少しずつ自信を取り戻し、不登校を止めることができれば、これほど嬉しいことはありませんね。
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