お母さん(小4女子)
ちひろ先生
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小4女子のお母さんのお悩み「算数の文章問題が正解できない。」
- 問題文そのものが理解できていない感じ
- 計算式が立てられない
今回のテーマは算数の文章問題のおすすめの解き方です。
算数の文章問題が苦手なお子さんはとても多いです。計算は得意だけど文章問題になると間違えてしまうなんていうお子さんもたくさんいらっしゃいます。
ですから、あまり気にせずこれからご紹介する方法を試していただきたいです。
文章問題を正解するためにはいくつかの大切な過程(手順)があります。
その手順のうち一つでも正しくできていないと間違えてしまう確率が上がってしまいます。
次の手順のうち、お子さんがどの部分でつまずいているか、つまずきの原因は何かを見てあげることが大切ですね。
- 文章問題の内容を頭の中でイメージする(問題文を理解する)。
- 最終的に何を答えれば良いかをつかむ。
- 足し算、引き算、掛け算、割り算のうちどれを用いて解くか考える。
- 式を立てる。
- 計算ミスしない。
それでは次の例題をもとに解説していきますね!
1箱に12コずつあめを入れます。箱は全部で8箱あります。必要なあめの数は何コですか?
この問題は小3レベルの文章問題です。この問題をもとにして大切な手順について一緒にみていきましょう。
文章問題の問題文の内容をイメージさせましょう(問題文を理解する)
1箱に12コずつあめを入れます。箱は全部で8箱あります。必要なあめの数は何コですか?
文章問題が解けない原因として意外に多いのが、問題文の内容がイメージできていない(理解できていない)ことです。
最初に想像することが大切で、これがなくやみくもに解き始めても手が止まってしまいます。
問題をお子さんと一緒に解きながら、最初に問題文の内容を理解できているか確認してみて下さい。
お子さんが文章を読むことが少し苦手なら一緒に読んであげて下さい。次に問題文の内容をイメージさせることですね。
この例題であれば、「箱が全部で8箱あるよね。」と言いながら箱の絵を描いてあげると良いですね。
簡単で良いので箱のイラストを描いてあげるとお子さんは想像しやすくなります。
次に、「1つの箱の中にあめを12コ入れるんだよ。」なんて説明しながら、簡単にあめと箱のイラストを描いてあげます。
イラストの描き方は四角や丸など簡単な図を使いながらでも良いので描いてあげて下さい。
イメージすることが難しいお子さんは、このように目で見える形にしてあげることが必要です。
何を答えれば良いか把握させましょう
次は、その文章問題が最終的に何を答えれば良いか確認することが大切です。
この例題の場合は、1箱の中のあめ12コをイメージさせながら8箱の合計のあめの数です。
何を答えれば良いかを把握させるために、キーワードになる言葉や数字にマークをつけたり、アンダーラインを引いたりすることも良い方法です。
「あめ12コ」や「8箱」に〇をつけたり、最後の必要な「あめの数は何コ」にアンダーラインを引いたりします。
お子さんが文章の内容がイメージできても、最終的に何を答えて良いか分かっていないと正解できません。
足し算・引き算・掛け算・割り算のどの計算式を用いるか考えさせましょう
問題文がイメージできて何を答えるかを把握できたら、次にやることは、足し算か引き算か掛け算か割り算か、または組み合わせるのか考えさせます。
この文章問題の例題では掛け算を用います。「あめを12コ入れた箱が全部で8コあるよね。これは足し算かな掛け算かな。」なんて言いながらお子さんに考えさせましょう。
ここで考え込んでしまったら、ヒントを与えてあげましょう。
一緒に考えてあげながら、掛け算を使うことを理解させます。
式を立てましょう
掛け算を使うことが分かったら式を立てます。
この例題の計算式は、「12コ×8箱」となります。もう答えも出してしまいましたが、式が立てられたらほぼ正解です。
計算ミスをしないように丁寧に計算しましょう
式が立てられたらあとは正しく計算するだけです。せっかく立てた式も計算ミスしてしまったら正解できません。
最後まで丁寧に解くことが大切なことをお子さんに教えてあげましょう。
「12 × 8 = 96」、答えは96コとなります。単位のことで少し細かな点ですが、単位まで自分で書かなければいけない問題もありますので、この点も確認してあげて下さい。
これでこの例題は解き終わりました。
でも、これで終わりではありません。
今度はお子さん一人の力で解けるか、最初からもう一度同じ問題を解かせてみて下さい。
同じ問題が1人で解けたら、今度は類題(似た問題、同じパターンの問題)を何問か解かせることも大切です。
この繰り返しによって、解き方のコツをつかむことができ、少しずつ自信を持って文章問題を解けるようになります。
計算ミスが原因(計算方法が分からないことが原因)で答えを間違える場合は、九九の確認したり少し前の学年にさかのぼって復習するなどの勉強が必要になります。
「計算ミスを減らす・改善する方法」についてはこのサイト内でご紹介しています。こちら👇をご確認ください。
小学生の勉強法お悩み。計算ミスが多いを改善する・減らすおすすめの方法【発達障害】。お子さんが文章問題を解く時に、親御さんが確認すべき大切なポイント(まとめ)
お子さんが算数の文章問題を解く時に、見てあげてほしい・確認すべき大切なポイントとしては、「お子さんがどこでつまずいているか、つまずきの原因は何かをつかむ」ことが大切です。
ここが分かっていないと、文章問題をなかなか正解させることができなくなってしまいます。
算数の文章問題はその内容をイメージする力(想像力)が大切です。
想像ができないと手が止まってしまうことがありますので、できるだけイラストや図を描いてお子さんがイメージしやすいようにサポートしてあげて下さい。
その後は、ご説明した手順を一つ一つ丁寧にすすめていきます。
- 文章問題の内容を頭の中でイメージする(問題文を理解する)。
- 最終的に何を答えれば良いかをつかむ。
- 足し算、引き算、掛け算、割り算のうちどれを用いて解くか考える。
- 式を立てる。
- 計算ミスしない。
- 一緒に解いた問題を自分の力で解けるか確認する。
- 似た問題、同じパターンの問題を繰り返し解かせて定着させる。
何度も繰り返し練習しても算数の文章問題が解けなかったら【学習障害LD】?
ちひろ先生
算数の文章問題は、いくつも手順があり正解を導くためにはハードルが高めです。子どもは誰でも間違えます。
それでも何度も何度も同じ問題を繰り返しても解けない、問題文の内容を具体的に想像できない場合は発達障害(LDなど)の傾向が強いことも考えられます。
ご不安やお悩みを抱えていらっしゃるなら、お住まいの都道府県・指定都市の発達障害者支援センターや専門の医療機関などに相談することができます。
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