お母さん(高1男子)
ちひろ先生
お母さん(高1男子)
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高校1年男子お母さんのお悩み「息子が友達ができず悩んでいる」
- 高校に入ってから友達ができず孤立してしまっている感じ、子供も悩んでいる。
- もともと明るく積極的なタイプではないため、友達作りは余計に難しい。
新しい環境になって友達を作ること(作れるかどうか)は、不安だとか大変だとか苦手だと感じる子供は多いです。
大人もそうですよね。
新入社員として会社に入っても、すぐに周囲の人たちと親しく付き合える人はほとんどいません。
年齢を重ねれば重ねるほど、本当に仲の良い友達を作ることは難しくなります。
ですから、お子さんが友達ができず悩んでいるなら、まず伝えてほしいことは「友達がいないことは特別問題ではないんだよ。」、「友達を作るってけっこう難しいことなんだよ。」、「意外と友達がいない(少ない)子は多いんだよ。」ということです。
友達がほしい子どもにとって、友達ができないことはつらかったり悩みの種になります。また、友達のことで悩んでいる状態が続くと、勉強に影響がでてしまことがあります。
でも、焦らず自分からできることを少しずつやってみようというスタンスでお子さんと話ができることが理想です。
ただ実際には、中学や高校になって友達がいないなどの悩みを自分から話してくる(相談してくる)子どもは少ないです。
親子の何気ない会話から、子どもの雰囲気などから親御さんが気づいて少しでも動きが取れると良いと思います。
1人だけでも話ができる友達、自分のことを分かってくれる友達ができると子どもにとって学校生活はとても楽しいものに変わる可能性があります。
それではこれから、友達作りが苦手な子どもへ言ってはいけないこと(やってはいけないこと)や親御さんができる効果的なサポート方法についてご説明します。
友達が作れない子供に言ってはいけない・やってはいけないこと
ちひろ先生
自分から周りに声をかけないからダメだと伝えること
親御さんからすると「もっと自分から積極的に声掛けしなければ友達なんてできないよ。」とか「どんどん自分から話していかないからダメなんだ。」、「もっと自分から飛び込んでいかないから友達ができないんだ。」などと思ってしまいがちです。
でも、この思いを子どもにぶつけてしまうことはよくありません。
子どもにからみると、ただ漠然と「自分から声を掛けろ。」と言われても、誰に何と言って言葉をかけて良いか分からないものです。
内気な子どもなど、もともと声を掛けられないから友達を作ることが苦手なのです。
また、明るく積極的ではない、少し空気が読めない、やや冗談が通じにくい、協調性に少し欠けるなどの性格の子どもにはさらにハードルが高くなってしまいます。
友達がいないことを問題だと決めつけること
友達が何人もいて仲良く楽しくできることは良いことです。また、一人で過ごすことが好きで友達はいないけど趣味に没頭したり勉強を頑張ったりすることも良いことです。
どちらも正解で間違いではありません。
ですから、「友達がいない=問題で悪いこと」と決めつけることはよくありません。
大切なのは子どもの気持ちです。
子どもが一人でいることが好きならそれで良いわけです。一般的に、多数の人と接することで疲れてしまったり、ストレスを感じたりすることは誰でもよくあります。
でも、子どもが友達ができなくてつらい、学校が嫌になりそうだなんていう場合、その時は相談に乗ってあげたり何かサポートしてあげる必要がありますね。
友達作りが苦手な子供・友達がいない子供にできるサポート方法
子供の趣味や得意なことを確認してみる
お子さんの趣味や得意なことについて把握している親御さんは多いと思います。
でも、だんだん成長してきて趣味も変わってきている、新たに好きなことができたなんていうこともあります。
子どもの趣味や得意なことについて、もう一度確認したり話し合ったりしてみると良いと思います。場合によっては一緒に体験してみたり。
例えば、子どもが将棋が好きで得意だった場合、「クラスで将棋をやってる子、将棋が好きな子はいない?」とか「学校に将棋サークルはない?入ってみたらどうかな?」とか、何か友達作りのヒントになる声掛けをしてあげて下さい。
子どもは外見は成長しているように見えても内面はまだまだ子どもです(高校生になっても)。
親御さんにとって当たり前のことでも、子どもには気づかないことがよくあります。
学校の担任などに相談して橋渡ししてもらう
それでも、自分から声を掛けたり、自分からすすんで何かの部活やサークルに入ることができないこともあります。
その時は、学校の担任などに相談して、橋渡しをしてもらったりサークル活動などへの参加のセッティングをしてもらうなどのお願いをする方法もあります。
もちろん、担任にお願いする前にお子さんと話し合っておくことは必要です。
学校以外の友達作りにも目を向けさせる
いろいろ試してみても学校での友達作りが難しい場合もあります。
その時は、学校以外に目を向けさせることも友達作りのきっかけになります。
もちろん、学校で友達ができれば良いですが、できなくても学校外の友達ができることによって、子どもの生活が充実してくることがあります。
学校外に目を向けさせるケースとして、例えば、スポーツなどの習い事やボランティア活動(社会福祉協議会の活動)、地域の行事やイベントへの参加、不登校の場合はフリースクールへの参加などが考えられます。
学校外の活動に参加すると、同学年の友達だけでなく、年上や年下の友達もできることもあります。
いろんな体験を通じて成長することもできます。
ソーシャルクラブなどで他人との付き合い方を学んでみる
発達障害のある子どもやグレーゾーンの子どもは、対人関係が苦手で周囲と上手くとけこめないことがあります。
この場合は少し訓練すると上手くいくことがあります。
例えば、ソーシャルクラブなどで人との付き合い方を学習することができます。
- 自分の言いたいことをメモして表現する練習をする。
- 人前で話す練習をする。
- 趣味や得意なことなどの話題を簡単にまとめて話す練習をする。
- 周囲の人たちとのかかわり方について学習する。
お子さんが希望したら、親御さんも一緒に参加してみると良いと思います。
誰でも、人前で話をすることや人に何かを上手に伝えることは経験や訓練が必要になります。
ソーシャルクラブなどで学ぶことができれば、子どもの気持ちが少し前向きになったり、積極的になれるかもしれません。
まとめ
ちひろ先生
- 子どもの趣味や得意なことを確認し、そこから友達作りのきっかけとなる言葉を掛ける。
- 学校の担任などに相談して橋渡ししてもらう。
- 学校以外の友達作りにも目を向けさせる。
- ソーシャルクラブなどで他人との付き合い方を学んでみる。
友達作りにおいても、やはり子どもの気持ちが一番大切です。
たとえ友達が一人もいなかったからと言って、それが決して悪いことではありません。
一人の時間を楽しむ、勉強や趣味に力を入れるなど良いこともたくさんあります。
子どもが友達を作りたいと思っているのに友達ができない場合は、ご説明した方法を子どもに伝えたり、親御さんができるサポートをそっとしてあげてほしいと思います。
これらの方法で友達ができると本当に良いですね。
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