管理人 さとし
Contents
プログラミングは習い事でも大人気
プログラミング教室の数は、2013年は約750教室でした。それが、2018年には約4,500教室まで増えています。5年間で約6倍も増えています。これは驚きの数ですね。
今後も教室の数はまだまだ伸び続けることが予測されます。
プログラミングの人気は、教育制度改革の一つ小学校・中学校、高等学校のプログラミング教育の必修化の影響もあると思いますが、世界的にプログラミングが中心の世の中になっているからだと思います。
㈱イー・ラーニング研究所のアンケート調査「2019年にさせたい習い事」でもプログラミングが堂々の第1位に輝いています。
子どもの習い事として、学習塾や進学予備校、スポーツクラブなどに通わせるのと同じように、プログラミング教室に当たり前に通わせる時代になってきています。
今後は、学校での友達どうしの会話の中でもプログラミングのことがよく話題に出るようになると思います。
実際にプログラミング教室といっても様々な種類の教室があります。
対象年齢やレベル、目的、授業スタイル、教えている内容、カリキュラムなどかなり違いがあります。
特にプログラミングが初めての親御さんにとって、子どもをどの教室に通わせれば良いか、また、自宅で学べるオンラインスクールもあるので迷われると思います。
今回のテーマは、プログラミング教室の選び方、主な特徴や内容、カリキュラムなど小学生・子ども向けのプログラミング教室についてご案内します。
プログラミング教室・スクールの良さ
プログラミング教室の一番の良さは、その子の年齢や能力、目的、目標に合わせてカリキュラムが組まれ段階的に丁寧に教えてくれるところにあります。
プログラミング教室では、プログラミングの知識や技術はもちろんですが、効率的に目標達成できる能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、自分だけのオリジナル作品が作れるなど多くの高い能力を効率的に身につけられます。
プロフェッショナルからこのような能力を効率よく学べるところが、小学校のプログラミング教育との違いともいえます。
また、プログラミング教室では分からないところがあればすぐに質問できます。ただし、プログラミングは場合によっては解答がない、答えは自分でさがすこともよくあります。
算数などの決まった答えのある教科とは異なり、プログラミングは自分に最適な答えを追及していく必要があるため、そこがプログラミングの難しさの一つだと思います。
プログラミング教室は、一人一人の子どもの疑問点に適切にサポートしてくれて一緒に考えてくれるので、挫折せずに次のステップに進むことができます。
他にも、学校の友達とは違った同世代の子どもたちと一緒に学んだり、プログラミングキャンプなどを主催している教室では大人たち(異なる世代)との交流など、小学校では学ぶことができないことを体験できます。
小学生が使う主なプログラミング言語・ツールについて
小学生・子どもが主に使う、プログラミングスクールで学べるプログラミング言語・ツールについてご案内します。主な言語・ツールは以下のとおりです。
- Viscuit (ビスケット) : 5歳程度から小学校低学年向きのビジュアルプログラミング言語
- Scratch Jr(スクラッチジュニア) : Scratchの幼児向け版
- Scratch(スクラッチ) : 8歳から16歳程度向けのビジュアルプログラミング言語として有名、ブロックを組み合わせながらプログラムを作る
- レゴWeDo2.0 : ロボット教材(対象者は7歳程度~)、教育版レゴマインドストームEV3よりも簡単に取り組める
- 教育版レゴマインドストームEV3 : ロボット教材(対象者は10歳程度~)、レゴブロックでロボットを組み立てながら専用のプログラミング用ソフトを使ってプログラミングすることによりロボットを自由に動かすことができる
- Ozobot(オゾボット) : 超小型のロボット、ゲームを作ったり、線の上を自動で走行させたりできる
- Sphero(スフィロ) : ボール型のロボット、難易度別に種類があるため主に小学生~高校生までが段階的に使用できる
Viscuit (ビスケット)やScratch Jr(スクラッチジュニア)は易しく、教育版レゴマインドストームEV3やSphero(スフィロ)はやや難しくなります。
基本的に、プログラミング言語は英語や数字を組み合わせてキーボードで入力して使います。プログラミングの初心者がいきなりプログラミング言語を使うのはハードルが高いです。
そのため、Scratch(スクラッチ)のようなビジュアルプログラミング言語(英単語や数字で表さず、ブロックなどを使って簡単に使うことができる)を使うことによって、小学生(子ども)でもわかりやすく取り組むことができます。
下記のボタンをクリックして、ヘッダー画像の中の「使ってみよう」をクリックするとすぐに無料で始められます。
参考 スクラッチに参加しようScratch公式サイトプログラミング教室の主なコース(カリキュラム)
イラスト:福彩さん(@fukuaya_8)
プログラム教室の主なコースは大きく分けると、「プログラミングコース」と「ロボットコース」があります。
プログラミングコースではゲームやアプリを作成することができます。また、ロボットコースではロボットを動かしたり作ったりするためのプログラミングを学びます。
プログラミングコース
プログラミングコースは、主にScratch(スクラッチ)を使って最初はキャラクターの動かし方などを学びながらプログラミングを身につけていきます。
見本どおりにプログラムを組んだり、自分のアイデアを組み合わせたりしながらゲームやアプリなどを作る技術を学びます。
オリジナルのゲームやアプリを作れるようになることが目標の一つです。
ロボットコース
ロボットコースは主に「プログラミング用のロボットを使って学ぶ方法」と「ロボットを作るところから学ぶ方法」があります。
プログラミング用のロボットを使って学ぶ方法は、Ozobot(オゾボット)やSphero(スフィロ)などのプログラミング用ロボットを使って学習します。
最初は映像や実際の動きを見てロボットの機能を学び、見本どおりにプログラムを組みます。そして経験を重ねながらオリジナル作品をプログラミングできるようになります。
また、ロボットを作るところから学ぶ方法は、レゴWeDo2.0や教育版レゴマインドストームEV3などを使いながら学習します。
最初は見本のロボットを映像を見ながらまねして作ります。そして最終的にはオリジナルロボットを作成できるようになります。
このようにロボットを作るところから学ぶ方法は、ロボットの組み立てとロボットのプログラミングの両方を同時に学習することができます。
さらに、プログラミングスクールでは、子どもたちが作ったオリジナル作品の発表会を開いて子どもたちに紹介させる取り組みも行っています。
発表会を通じて、社会に出た後に必ず必要になるプレゼンテーション能力を養う訓練もしてくれます。
プログラミング教室・スクールの授業料・費用の目安
プログラミング教室の授業料(月謝)はスクールごとに異なりますが、平均して月10,000円から20,000円程度が一般的です。
月に何回授業があるか、例えば1回なのか2回なのか、週に1回あるか2回あるかなど回数によって授業料は変わります。
1回の授業時間も授業料に影響します。例えば50分か80分か120分かなどによっても料金は変わります。
また、授業のスタイルによっても異なります。例えば、集団授業か個別授業かによる違いです。個別授業の方が料金は高くなる傾向があります。
最近では、教室に行って授業を受けるスタイルではなく、オンラインスクール(動画配信など)も増えてきています。
オンラインスクールの場合、動画配信回数などによって授業料は変わりますが、通常の教室で受ける授業よりも費用は低い傾向があります。
その他、授業料とは別に入会金や教材費などがかかる場合もありますので、ご希望のプログラミング教室が見つかったら必ずご確認下さい。
プログラミング教室・スクール選びで大切なポイント
プログラミング教室、プログラミングオンラインスクールは全国にたくさんあります。どの教室を選んだらよいか、また、教える内容も強みも個性も教室ごとに異なります。
お子さんや親御さんがどんな分野のプログラミングを学習したいかによっても選ぶ教室は変わります。
プログラミング教室を選ぶ大切なポイントの一つ目として、もし通える範囲に希望するプログラミング教室があるなら、是非、無料体験授業や見学会に参加していただきたいです。
ホームページなどのイメージと実際に体験するのとでは印象は変わることもあります。教室の雰囲気が合う合わないもあります。
お子さんが実際に体験授業を受けてみて「この教室に行きたい」と感じることが大切です。
体験授業を行っている教室は多くあります。そのプログラミング教室のホームページや電話で申し込むことができます。
無料体験授業や見学会はお子さんだけでなく必ず親御さんにも参加していただきたいと思います。教室や講師の雰囲気、お子さんの様子を親御さんの目でも確認していただくことができます。
疑問点もいくつかあると思います。体験授業や見学会に参加すると、疑問点の答えもその場で全て担当者に聞くことができます。
他にも気になる教室があればできるだけ体験授業に参加しましょう。
最後は、お子さんと話し合ってどの教室が良いかじっくり話し合って決めていただきたいです。
二つ目のポイントとして、もし通える範囲にプログラミング教室がない場合には、オンラインスクールを選ぶことも良い方法の一つです。
オンラインスクールは教室やコースによっても異なりますが、授業料は月額1,000円程度から5,000円前後が一般的です。
オンラインスクールには無料体験(お試し)期間を設けている教室もあります。希望するオンラインスクールがあれば、まず無料体験でお試しください。
三つ目のポイントとしては、通える教室やオンラインスクール以外に、春休みや夏休み、冬休みなどを利用してプログラミングキャンプを行う教室もあります。
通常の教室に通うことができなければ、このような短期集中型の体験教室に参加することもプログラミングの知識や技術を楽しく学ぶことができます。
コメントを残す