管理人 さとし
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はじめに(国語が苦手な小学生は多い)
管理人 さとし
私は以前、大手進学予備校で小学生の国語も教えていました。また、中学受験クラスでも国語を教えていた経験があります。
その時に、子どもや親御さんからよく言われたことや質問されたことで多かったのが、「国語の勉強方法が分からない」、「国語はセンスがなければ点数が取れない」、「国語(例えば文章問題で)には答えがいくつもあるから余計にわからなくなる」というようなことでした。
国語の点数が取れない子どもで最も多いのが、ほとんど国語については何も勉強していない、努力していないケースです。
これでは、国語で良い点数は取れませんし、ますます国語が嫌いになっていきます。
もちろん、国語にも国語力、読解力を伸ばす学習方法があります。
国語は決してセンスなどではなく、正しく努力すれば誰でもテストで点数が取れるようになります。
また、国語のテストで点数が取れるようになると、国語(文章問題)には答えがいくつもあるからという考え方が誤解だということも分かります。
基本的に国語の答えは一つです。答えが決まっていなければ正しく採点できませんからね。
それでは、これから小学生におすすめの国語学習方法、国語のテストで点数を取るコツについてご紹介します。
小学生におすすめの国語学習方法(まとめ)
管理人 さとし
小学生が国語力を伸ばすための勉強方法にはコツがあります。
まずは、下記のまとめをご覧下さい。次の章からはそれぞれの具体的な説明や、また、どんな問題集や書籍などを活用すれば効果的かをご紹介します。
- 文章問題・読解問題の訓練
- 漢字の読み・書きの練習
- 語彙を身に付ける
- 本を読むこと(音読する、黙読する)
- 文章を書くこと(作文)
- 親子のコミュニケーション(会話)
①文章問題・読解問題の訓練(読解力をつけるコツ)
冒頭でもお話しましたが、文章問題・読解問題の正解はいくつもあるわけではありません。
基本的に正解は一つです。正解が決まっていなければ採点できませんし(採点者が困ります)、テストの平等性が成り立たなくなるからです。
では、なぜ答えがいくつもあると誤解してしまうのでしょうか。
それは、自分なりの考え方や解釈、感性を入れて答えを書いてしまうからです。
文章問題・読解問題を正解するコツは、自分の考えや想像を入れないことです。文章の中に必ず答えやヒントがあります。
点数を取れない子どもは、問題で与えられた文章の中から答えを探せない、見つけられないことがほとんどです。
「文章の中に必ず答えやヒントがある」こと、文章の中に必ず答えがあることを理解して取り組むことが正解するコツです。
決して、自分の気持ちを答えの中に入れてはいけません(あなた自身の考えを入れて述べよという問題なら良いですが)。
だから、文章問題を解くために、優れた国語力が必要か、センスが必要かというとそうではなく、英語や算数のように訓練、学習が必要になります。
良い問題集を使って、定期的に繰り返し練習することによって文章題を解くコツが早く身に付いてきます。
小学生が、国語文章問題の読解力を無理なく付けられる問題集は次のとおりです。
最初はくもんの問題集がおすすめですね。力がついてきたら啓明舎の問題集を使うとさらに国語力を伸ばすことができます。
②漢字の読み・書きの練習
管理人 さとし
小学校で習う漢字は、約1,020字もあります。
学年 | 覚える漢字数 |
1 | 80字 |
2 | 160字 |
3 | 200字 |
4 | 202字 |
5 | 193字 |
6 | 191字 |
1学年ごとに習う漢字数は決まっています。その学年で身に付けなければいけない漢字は、その学年のうちに覚えてしまうことが重要です。
次の学年に進むと、さらに難しい漢字が次から次へと出てきます。
漢字も段階的に難しくなりますので、前の学年の漢字の理解が不十分だと新たな漢字を覚えるのにとても苦労します。
ただし、漢字の学習に苦痛を感じる子どもたちもたくさんいます。
そんな子どもには、できるだけ楽しく勉強できるように、例えば「うんこ漢字ドリル」のような例文が面白く工夫されている問題集で練習すると意外と効果があります。
また、漢字検定を受けてみることも、漢字の練習を継続できるコツです。
漢字検定に合格しながらステップアップすることで、自信がつき、漢字の練習が楽しく感じるようになります。
小学生におすすめの漢字問題集は次のとおりです。
③語彙を身に付ける
ここで言う語彙とは、例えば「単語」、「四字熟語」、「ことわざ」、「慣用句」などのことで、漢字も含まれます。
知っている語彙の数が少ない子どもと多い子どもでは、多い子どもの方が国語力がある傾向があります。
語彙も知っているか、知らないかの違いだけ、すなわち学習しているかしていないかで差がつきます。
ただし、語彙の学習を問題集を繰り返すだけでは面白味がなく、つまらないと感じる子どももいます。
そのような時におすすめは、ゲーム感覚で取り組める「カルタ」を利用することです。
例えば、「ことわざ」、「慣用句」などのカルタがあります。カルタを使うことで、楽しみながら、自然にたくさんの語彙を身に付けてることができます。
おすすめのカルタや書籍は次のとおりです。
④本を読むこと(音読する、黙読する)
漢字を覚えているか、覚えていないか、語彙を知っているか、知らないかと同じように、本を読むことが日ごろから習慣になっている子どもと習慣になっていない子どもとでは国語力に差が出やすいです。
(ここで言う国語力とは、テストで文章問題を解ける解けないとは少し別の話です。)
私の経験上、本が好きな子どもは国語の点数も良く取れる子どもが多かったです。
あるお子さん(小6女子)は塾に来るときに、本を持ってきて授業と授業の間の休憩時間に読んだり、行き帰りの電車の中で読んだりしていました。
もちろん、このお子さんは国語が得意でした。
この子は極端な例ですが、それでも定期的に短い時間でも文字に触れる、読書していろんなイメージを膨らませることで、国語力がつき、国語が好きになります。
本のジャンルはどんなものでもかまいません。例えば、小説や物語、偉人の伝記、社会、科学などどんな分野でも積極的に読んでいただきたいと思います。
また、「音読する」ことで国語力は伸びます。
音読は、例えば学校の教科書で練習すると効果的です。この時大切なことは、親御さんも一緒に聞いてあげることです。
しっかり聞いてあげて、感想を伝えてあげる、できれば良いところを褒めてあげるとお子さんは喜んでまたやってみようと思います。
読書の習慣、音読する習慣をつけることが国語力の向上に繋がります。
国語の音読が苦手なお子さん向けの対策について、当サイト内で詳しくご案内しています。こちら👇をご覧下さい。
小学生の国語学習で大切なこと!音読の苦手を改善して国語力を伸ばす方法【発達障害】。⑤文章を書くこと(作文の練習)
国語力、読解力をつけるための大切な学習の一つに、「作文」も挙げられます。
作文は苦手な子供が多いです。与えられた題材を自分の頭の中で整理してまとめ、それを文章にしていく作業は、子どもにとってはなかなかハードルが高いものです。
小学生のうちから、作文がしっかりと書けるようにしておけば基礎が固められ、その先の学習(中学受験や高校受験の作文、大学受験の小論文など)において有利にすすめられます。
でも、作文のメリットは他にもたくさんあります。
例えば・・・・・
- 論理的な考え方が身に付く。
- 表現力が身に付く。
- 相手に伝える力が身に付く。
- 共感力が身に付く。
- 理解力が身に付く。
- 読解力が身に付く。
国語力も身に付きますが、この先の人生においてもとても大切な考え方や能力を身に付けることができます。
是非、作文の練習も家庭学習で取り入れていただきたいですね。
管理人 さとし
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⑥親子のコミュニケーション(会話)
親子のコミュニケーション(親子で会話すること)が国語力をつけることと関係があるのかと思われる親御さんもいらっしゃると思います。
ところが、親子の会話は国語力の向上に大いに関係があります。
一人で自分の部屋に閉じこもってゲームばかりやっている子どもと、親御さんとよくコミュニケーションをとっている子どもとでは、国語力に大きな差が出ます。
国語力とは、テストで良い点数を取ることだけではありません。
会話することによっていろんな言葉を覚えていく、論理的に考える力が身に付く、感情表現が豊かになる、人に共感する力が育つなど大切な能力が向上します。
「親子でコミュニケーションをとる(会話する)=国語力の向上」に繋がります。
まとめ
管理人 さとし
国語は、全ての教科の土台となる教科です。
国語力がある子どもとない子どもとでは、算数も理科も社会も英語もどんな教科においても理解力に差が出てしまいます。
国語力はなるべく早いうちに、小学校のうちに身に付けていくことがとても大切です。
中学校や高校になると、他の教科の勉強で精一杯な状況になる子どもが多くなります。
そのため、小学生のうちからご紹介した「小学生におすすめの国語学習方法」を試していただきたいと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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